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MVNOの基礎知識 -6

SIMフリーとキャリア端末

端末をMVNOで使うには

従来の大手キャリアしか使ったことがないと、端末は通信会社が用意してくれてその中から選ぶ…と言うのが当たり前です。

もちろん、MVNOにおいてもAndroid端末に関しては各社各様の端末を用意していますし、端末自体も割安なものを提供している場合が多いのですが、iPhoneということになるとMVNOから提供されるケースは非常に稀(まれ)です。

iPhoneを購入できるMVNOについては他項でご紹介していますが、多くの場合はApple(アップル)から直接購入することになります。

大手キャリアやMVNOで販売されているAndroid端末にも各々、ソニーや富士通などの製造メーカーがありますが、iPhoneの場合は製造販売はAppleのみで行われており、どこのキャリアにも属さない端末なので「SIMフリー」端末と呼ばれています(SIMロックについては後述します)。

この「SIMフリー」iPhoneであれば、MVNOはもちろん大手キャリアへ持ち込んで利用することができますので、特に契約期間の縛りが短いMVNOでは、MNP(番号移行)しやすくなります。


前項に登場した「SIMロック」「SIMロック解除」「SIMフリー」について説明します。

■SIMロック

まだMVNOが登場する前、日本の携帯電話・スマートフォンはドコモ/au/Softbankの3社が独占していましたが、自社のユーザを他社に取られないように様々な規制をかけて囲い込もうとしていました。

その1つが「SIMロック」というもので、スマートフォン本体に「ロック」をかけ、自社(のSIM)だけが使える…といったことを行ってきました。

この「SIM」にロックをかけた端末は他社では使えないため、同じ端末を使い続けるためには同じキャリアを使い続けなければなりませんでした。

つまり、これにより他社への乗換えを面倒にして、自社ユーザーを囲い込もうという訳です。

■SIMロック解除

「SIMロック」を解除して、他社のSIMを使えるようにすることをいいます。

国からのお達しによって、2015年5月以降に発売された端末に関しては、ユーザーの希望があれば「SIMロック」を解除しなければいけなくなりました。

一旦かけた端末の「SIMロック」を解除して他社での使えるようにすることを「SIMロック解除」といい、これを行うことで購入したキャリア以外でも利用することができるようになります。

iPhoneの場合、2015年5月以降に発売された機種は2機種のみです。「iPhone6s/6sPlus」と「iPhone SE」です。

これ以前のiPhoneに関しては現時点ではユーザーが希望しても「SIMロック」の解除はして貰えません。

なお、ユーザーが望まないのに勝手にロックしておきながら、解除する際にはユーザーから手数料を取ります。

■SIMフリー

上記の「SIMロック」と「SIMロック解除」は日本の大手キャリア3社(Y!mobileも入れれば4社)のお話しで、大手キャリアから購入しない端末には「SIMロック」は元々かかっておらず、これを「SIMフリー」端末と呼びます。

これは、「自由に(FREE)に通信事業者を選んでSIMを入れれば使用できる端末」と言う意味になります。

iPhoneで言えば、Appleのお店やオフィシャルサイトで購入した端末は「SIMフリー」端末です。大手キャリア3社及びMVNO各社に端末持込みで契約し、利用する事ができます。


時々耳にするのは、iPhone(つまりSIMフリー端末)をAppleで購入するとすごく高くて困る…というお話し。

でもそれはちょっと勘違いかもしれません。

確かにiPhoneの価格は新モデルのたびに上昇していて、現行最新鋭機「6s」では10万円前後も当たり前のような価格設定となっています。

でもそれは実は大手キャリアでも同じなんです。

例えば、ドコモでiPhone6s(64GB)を購入するして2年利用でシミュレーションしてみましょう。

ドコモでの「6s(64GB)」の端末代金は99,792円(税込分割支払総額)です。これに毎月の料金・割引を24か月分として加算します。

これを税込み額にして24か月分だと、5,081円x24=121,944円となり、端末代金を加えた総額は221,736円となります。

一方、Appleストアで「6s(64GB)」を購入(96,984円税込)し、通話し放題のあるMVNOをチョイスし同条件で計算すると

これを税込み額にして24か月分だと、2,916円x24=69,984円となり、端末代金を加えた総額は166,968円となります。

なんと、安いと思っていたキャリアの方が割高で、その差額は54,768円(月額換算2,282円)にもなってしまいます。

Applleにも分割払いも用意されていますし、時期によっては無金利ローンも利用できますので、端末が高い…という理由でMVNOに移行をためらっている意味はないと思います。

もちろん、キャリアメールが使えない等のデメリットもありますが、筆者としては「SIフリーiPhone+MVNO」には、それを補って余りあるメリットがあると考えます。



豆知識

キャリアで購入した端末をMVNOに持ち込んで利用したい…というケースもあると思いますが、可能な場合と不可能な場合があります。

多くのMVNOはドコモ回線を利用していますので、ドコモで購入した端末であれば、SIMロック解除を行わなくてもドコモ回線のMVNOで利用可能です。

MVNOでau回線を利用しているのは2社のみですが、auで購入した端末を持ち込むことは基本的に可能ですが、Softbank端末の場合は、Softbank回線を使用しているMVNOがないため、そのままでは利用できません。

前述の「SIMロック解除」を行えば、基本的にはどのキャリアで購入した端末でもMVNOに持ち込んで利用することは可能ですが、一部で例外もありますので必ず事前に「動作確認済端末一覧」等で、お手持ちの端末の対応状況を確認してください。

iPhoneに関していえば、「SIMロック解除」が可能な端末は「6s」「SE」の2機種のみです。


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